2020.8.27

建設通信新聞に東京設計室長の取材記事「人類の『本源』を追求する」が掲載されました

建設通信新聞(2020年8月27日6面)の創刊70周年提言特集「建築設計事務所の未来図」に、東京設計室長の岩井の取材記事が掲載されました。

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【人類の「本源」を追求する】

現代社会の行き詰まりと大転換に際して、既存の思想、政治、経済、産業、科学など、これまでの常識がことごとく通用しない、全ての物事を本源から問い直す時代に入っている。本来の学びとは何か、働く意味はどこにあるのか、本当に必要な活動は何か、どう生きるのか、社会をどうするのか。人間が本来持っている能力(本能、身体性、潜在思念)を解放し、とことん追求してこそ、新たな可能性、新たな社会像が見えてくる。

建築をつくることと、人々の充足や活力をつくることは一体である。人類本来の活力源は「対象と一体化する充足」(相手に喜んでもらいたい、みんなの役に立ちたい)にあり、こうした本源性に立ち返って、「活力を再創生するデザインとプロセス」が求められている。

当社もクライアントのパートナーとして、企画・構想、設計・監理から営繕・運用まで、生涯サイクル全体を包括する活動を提供してきたが、建築提案に加えて、組織そのものの変革や事業の根幹部を共に創り上げる戦略パートナーとしての期待を多くいただいている。

建築生産に携わる者にとって、もう1つの大きな追求課題は、グローバル市場経済の帰結である環境破壊、人工物質による肉体破壊の影響をどう乗り越えるのかということだ。元来、すべての生物は外圧適応態であり、万物と調和して生きている。目先の経済利益や人間の都合優先の価値観から転換し、自然の摂理に則った素材・工法・エネルギー利用など、「自給・循環型のデザイン」を構築することは建築業界全体が一体となって挑戦すべき課題である。私たちもすでに社内外を横断する有志の研究体制を始動させている。現代のさまざまな制約を突き抜けてどこまで推し進めることができるか、その追求において建築設計事務所が果たす役割は大きい。

類グループは建築設計を祖業としながら、学び・子育て、農園、社会事業を展開しており、設立以来、人類の意識構造や社会の成立構造、自然・生命の原理に至るまで、とことん皆で事実を追求し続けてきた。未知なる世界の到来を前に、人々の期待に深く応える価値を生み出すべく、本源から追求する人材づくり、集団づくりに磨きをかけたい。

類設計室 取締役東京設計室長 岩井 裕介

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