2/20・2/27実現塾はこんな追求になりました
2/20・2/27の実現塾は、
戦争の起源と国家の支配構造
がテーマに扱われ、戦争はなぜ起きたのか?国家はどのようにしてできたのか?を追求しました!
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■なんで戦争は起こったのか?いつどこで起こったのか?
全ての生き物は常に飢えていて、常に飢えてるからといって戦争をしている訳ではない。全ての動物は縄張り闘争をしているが、縄張りとはメスが安全に出産・子育てする空間のこと。重要なのは、縄張りの主は雌であり、雌を獲得するための雄同士の闘い=性闘争。それに対して食べ物をめぐる争いは、一つの空間をいろんな種類の動物が共有しているのが普通で、象のAという集団が象のBという集団を襲うことは全くない。よく戦争が起こるのは本能だという人がいるが、そんな本能はない。本能レベルで存在しているのは性闘争だけ。縄張りを巡って集団同士が常に闘っているのは人間以外ではサルだけ。サルも絶えず同類同士で縄張り闘争をしている。しかし、同類闘争に対応した本能はないのでサルたちは本能を超えた機能としての共認機能を作り出した。この共認機能こそがサルの知能を著しく進化させた本体。頭がいいというのも観念機能ではなく共認機能に規定されている。
■人類が同類闘争を始めたのはいつ?
人類は木に登れなくなったカタワの猿→どの動物にも負けてしまうので、洞窟に隠れ住むことに。洞窟でかろうじて生きていても、自分たちしかいない。相手がいないから戦争が起こる訳がない。100万年以上にわたって同類闘争の圧力はゼロ。いつから働き始めたのか?弓矢の発明を以て、ようやく洞窟から出て人類の数が増えていくと、他の人類と接触する機会が増えていく。しかし、すぐには同類闘争は始まらず、仲良くなりたい意志表示としての贈与によって友好関係を築いていた。物々交換が交易の始まりというのは真っ赤な嘘。
■「みんな仲間」から「敵は殺せ」へは何を媒介にして転換したのか?
自集団を正当化して他集団を否定する自我が生み出した守護神信仰が媒介になっている。ユダヤ教などのように自分たちの神は、全ての神の上に君臨する唯一絶対神→自分たちはその神に選ばれた選民だ、自分たち以外は殺してもいいんだということになる。日本人には守護神信仰は全く存在しない。これはかなり珍しくいまだに精霊信仰の末裔で八百万の神を祀っている。海で隔てられているので略奪戦争を経験せずにすんだから。略奪闘争は、長期の乾燥を契機としてイラン高原で始まったが、西洋は乾燥が激しいので、敵を生かしておけずに皆殺し→共同体が完全に破壊されてしまったが、東洋は敗者が勝者に服属するという形で生き延びることができたので、共認原理が残存した。加えて注目すべきは、襲った側は遊牧部族で襲われた側は農耕部族と常に決まっていること。現在も農業国家はむしり取られて悲惨なことになっているのは何も変わらない。戦争の結果、勝者が敗者を支配する国家が生まれたのは疑問の余地がない。
■略奪集団が国家を形成する過程は?
食料を遥々運ぶのは100人が限界→3つくらいの農耕部族を支配し、その中心に自分たちの拠点を置いただろう。略奪部族300人+支配した部族が3000人くらい。農民を支配し、収穫の6割を収奪する、これは間違いなく税制の起源であり、国家の仕組みはこの段階で完全に成立している。つまり、略奪集団が農地に侵略してきた段階で国家は成立している。国家とは、略奪集団であり、略奪集団が衣替えしただけであると考えれば、現代の国家まで完全に説明がつくだろう。しかも、搾取の度合いは軽くなってきたように言われているが全く逆で、例えば封建時代は四公六民などと言って重税に苦しんでいたように描かれているが、現在は六公四民ともっとひどいことになっている。教科書に書いていることは真っ赤な嘘。勉強すれば、選択肢が増えると言ってるが、支配階級になれる選択肢などどこにもない。同じ奴隷の中でちょっとはマシな奴隷になるしかない。この観念支配の強さも尋常ではない。また、国家の規模が大きくなっていくと、敵に備える軍事よりも、国をどう管理するかという政治の方が重要になってくる。
■国家の支配構造はどういう構造で成立しているか?
武力で統合から、武力を元にして強制共認としての法制共認へ。文字がない段階での規範とは?→まずは、守護神信仰で統合。次に城を作る。日本のような国では村落国家で、堀をめぐらして柵を作るだけ。中国や朝鮮では軍事拠点としての城で農民は外にいる。西洋では、住民全てを城で囲った=都市国家。どれだけ周りに略奪集団がいるかに規定される。戦争があれば、言うことを聞くが、戦争がなくなれば、不平不満がどんどん出てくる。そこから宗教が登場する。
■2600年前、ユダヤ教、仏教、儒教がほぼ同時に世界中で登場したのはなぜか?
略奪闘争が始まってから3000年後くらいから統合機運のようなものが高まってきた。統合するためには普遍的な価値が必要。守護神信仰には普遍性がない。統合機運に乗っかって、人類普遍的に通用するような価値を見出そうとした。ユダヤの唯一絶対神、インドは悟りの世界を求め、中国は本源規範が残っているので、それを繋ぎとめようとして仁や義などの儒教が生まれた。儒教だけは徹底した現実主義になっている。いずれにせよ宗教共認の力が必要となった。元々庶民の苦しみ発から、教会や寺院が力を持ち始め、それを支配階級に組み込んでしまう。これは現在にも通じる構造。現在で言えば学者でカスそのもの。
■市場社会になって国家の支配構造はどのように変化したか?
資力がなければ勝てないので、資力第一へ→市場拡大が至上命題の社会となる。古代市場の構造は、ほとんどの富が王族・貴族に集中。その財をめがけて商人が群がってくる形で商業が成立。象徴がシルクロードで、取引されていた物品は宝石や絹織物、全ては宮廷サロンで貴族の女たちの性的商品価値を上げるためのもの。近代も同じで、レース編み(東洋は呉服屋)から始まって、市場が拡大。つまり、性市場の拡大が前提になっている。恋愛とは全て源氏物語など不倫の物語。宮廷サロンが盛り上がるのも不倫の場だから。そこでの女たちを着飾るものが市場拡大のエンジンになっていた。ルネッサンスが先に登場しているが、突き詰めれば全て性の解放を謳っている=恋愛市場主義。芸術家たち全員が恋愛を称賛している。共認支配の構造を象徴している。しかし、恋愛は独占欲と自己正当化の塊で、恋愛ほど邪悪なものはない。邪悪だからこそ、すぐに嫉妬するし、壁があるから燃えるだけでくっついたら1年も持たないニセモノ→恋愛結婚して、何も知らないのに子育てをして、学歴収束→子供はゾンビみたいになっている。50年前に豊かさが実現すると、物的欠乏が飽和状態に達して、市場は拡大できなくなってしまった。しかし、市場拡大は絶対命題⇒公共投資や角栄の列島改造論など、むりやり市場拡大→医療・教育などどんどんチンケなところへ。この頃から、マスコミ第一へ。しかし10年前からはマスコミの人気も凋落。恋愛ドラマも全く不人気になっている。
トランプクーデターの実現。庶民の資産60億の数百倍の資産を貯めこんできた連中の資産を没収するのは完了。さらにこいつらは死刑。アメリカ全州は軍事管理下にある。アメリカのような先進国で軍事クーデターが起こっているのはなぜか?これまでたくさんの革命が起こっているが、今回の革命を見ていると有無を言わさずぼったくるというものになっている。1000年以上闘ってきた奥の院は、国家の本質が武力であることを見抜いているということだろう。もはやお金の支配は終焉した。マスコミ支配もグラグラ。全ては砂上の楼閣だと言えるのではないか。そうなると国家の正体、武力に戻る、誰も抵抗できないということだろう。その象徴がバイデンの大統領就任式。
ネットでも、いろんな情報が飛び交っている。思考訓練の場として、いろんな情報を注視しておいて欲しい。