9/18・25実現塾「哺乳類の集団構造」はこんな追求に!
前回の実現塾では、既存の集団には可能性がない、まっとうな集団の再生こそが不可欠!という結論に!→こちら
では真っ当な集団とは?そのヒントは、「生命原理」「自然の摂理」にしかありません。
ということで、今回は、“胎内保育”が始まった「哺乳類」まで遡り、集団の構造を紐解いていきます!
生命の振り返りには、現代につながるヒントがたくさん詰まっています♪
今回は、追求の皮切りに、下記の資料を使いました☆
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みなさん、「哺乳類」と言われて、どんな生き物を思い浮かべますか?
実はこれから追求する哺乳類、その種の3/4を占めるのは、モグラなどの食虫類、ネズミ・リスなどのげっ歯類、そしてコウモリ類!
つまり哺乳類の主流は彼らであり、そして、すべての哺乳類の原点は、「原モグラ」です。
上の図は「繁殖期」の集団形態の図で、基本形であり、外圧によってその集団形態は変わってきます。
そして、私たちはどうしても“常に一緒にいる家族”をイメージしてしまいますが、実は、彼らは“繁殖期以外は集団になっていない!”ということ。オスとメスは別世界なのです。
■そもそも、なんで原初の哺乳類は単体なの?
繁殖期以外は、バラバラに生きている。
子供が成体になったら、オスもメスも縄張りから放り出す。
単細胞のときから…生命には“群れる”本能がある。生命は集団が原点。
なのになんで、単体になった?
哺乳類の特徴は、「胎内保育」→「性闘争」。
哺乳類以前は、「多産多死」で淘汰されていたが、胎内保育機能を獲得した哺乳類は、卵から成体の間の生存確率があがり、「淘汰」(淘汰適応は生命の原理)を成体後に引き延ばした!
→同類同士の、個体間闘争=性闘争の本能△
→群れ本能が抑止され、集団でいられなくなった!
☆“種として”が主語。“自分が外圧に適応する”ではなく、いかに“種としての適応力をあげる”か、に生命の原理・進化の方向がある。
オスとメスは、繁殖期以外は近づかないのはなんで?
メスは、オスを繁殖期のみ呼び寄せ、それ以外は呼び寄せない原理がある。
オスは性闘争の塊→子供の安全確保。
オスメスで餌を巡る生存闘争をすれば、オスばかりが勝ってしまう。(体格が3割近く大きい)
◎オスは、メスを巡るオス同士の闘いが中心。メスは、食だけでなく、子供の安全圏を守るための生殖の縄張り争いをする。
■なんで集団化したの?
哺乳類は弱者。見つかったらほぼ終わり。一番の課題は、隠れる・逃げる。
種の絶滅に直結するのは、子供が狙われること。
一番隙があるのは、餌を狙っているとき・食べているとき。
縄張り闘争に負け、隠れやすい地中から追い出されたモグラが、地上へ。
爬虫類の時代、地上に出たら、外敵をより察知する必要が高まった。
敵=危機察知がどれだけ早くできるかにかかっている。
集団化すれば、360度から外敵を察知することができる。
⇒集団を作り、防衛力を高めた。
◎外圧を察知するために集団化する。集団化するだけで何とかなるわけではない。(全成員が外圧察知できていなければ集団化の意味がない。)
☆集団に外圧を貫通させること。置かれている外圧の状況を、成員の末端までが共有できるか。一部でもぶら下がり・弱くなると、勝てない。
☆外も向かず、外圧を察知せず、課題も見つけず、仲良くだけを実現しようなんて成立しない。
☆集団の役に立ちたいなら、「自分に何ができるか?」を抜け出して、新人だとか関係なく(新人だからこそ)外圧察知できるのだから、それを発信すること!
■なんで集団化できたの?母系集団なの?
胎内保育のための親和物質が鍵。
子供はオスのDNAも引き継いでおり母体にとっては半分異物。免疫機能が過剰攻撃してしまう。
それを抑制し、一体化できるようにしたのが親和物質(オキシトシン)。
哺乳類のメスはその機能をもともと持っている。
集団化しないと生き残れないという環境に置かれたとき、淘汰に不可欠な性闘争を上回るほどに親和本能を強化した。
→メス同士(母子)が成体後もくっつけるように!
血縁かどうかではなく、親和関係が重視され、そこから集団化。
◎哺乳類の母子は集団の原点。
メス 性闘争<<<親和
オス 性闘争>>>親和
☆集団の主はメス!
☆メスにも性闘争本能はある。それを上回るくらいの親和能力を持っていないと、集団は成立しない。
オスは性闘争の塊で、集団化できない。
オスを発情・挑発で引き寄せて、多数のオスを闘わせて、勝者を受け入れる。結果的に囲ませるのがメス。
継承されるのはこの母系集団であり、メスのリーダーがいて、オスは入れ替わる。
☆母系集団で、メスは親和機能を強化し、集団を構築し継承する。オスは闘えるオスになる。
☆メス自身が集団を作るということ。そこに、強いオス(オスたち)を引き寄せる。
■オスの役割は?
繁殖期以外は別世界=エサをとるのも子育ても、メスだけでできる。
過半のオスは交尾オスになれない=子孫を残せない。
子孫を残せないオスに役割はないのか?
繁殖期、勝ったオスは中に、負けたオスが外に並ぶ。そこから外敵に狙われor食われていく≒負けたオスこそ守っている構造とも言える。
・交尾したメスかどうかとか、自分の子供かどうかなど関係がない。
・庇護意識があるわけではない。(哺乳類のオスにもメスにも、守ろう・守られてるなどという意識はない。)
そういう仕組みで、調和しているということ。
☆オスは中に入らずとも、前線にいて守っている。強い弱い関係なく、闘争に立ち向かうことで、勝とうが負けようがオスの役割は果たされている。
より強い種を残すための生命の原理は「安定」×「変異」。オスはその「変異」を担う。
外圧変化したとき多様な種を生み出す「適応拡散」は、単細胞から続く、生き物としての大原理。
クローンを作っててもダメ。多様な同類他者をつくり出すこと。
(変異は9割以上がガラクタだが、外圧で勝ち方は変わる→変異の蓄積が勝ち筋になる。)
☆失敗などなく、種として捉えれば、すべて集団の成果。
☆負けなんてない。追求ポイントが生じただけのこと。実現するまでやるだけのこと。
だから、戻ってくるオスなんていない!より遠くのメス集団のところにいく。
より外に出て探索し、より外圧に晒され変異の可能性を種にもたらす。
☆挑むことがオスの役割。挑み続けないと、オスは活力がわかない。(それが本能だから!)
本来、オスは“飛び出していく”のが、生命の大原則。ある程度の年齢に来たら本能上「勝手に出ていく」もの。
☆12~14歳になって外に出ていきたいとなって、子育て成功では?!(特にオス。メスは、親和と全うな外圧=課題次第。)
出ていこうとする子供にしがみついては、未来がない。
⇒集団再生のポイント
集団の主体はメスで、オスは変異の主体である。
集団再生の鍵は、メスの親和機能と、メス同士の連携。オスはどう加わっていくか?
<さらなる追求ポイント>
●哺乳類は遊びでの能力育成が特徴。後天的な知能発達はどうなされる?
●知能進化と集団化の関係は?