10/16・23実現塾「哺乳類の知能進化②」はこんな追求に!
前回までの議論では、皮膚と脳の判断機能のやり取りで共進化してきたこと、遊びによって後天的の知能を身に着けていることが分かってきました。
今回も哺乳類の知能進化②!より細かく皮膚と脳の関係性を見ていきました!
■皮膚が発達したから脳が進化したのか、脳が進化したから皮膚が発達したのか?
前回も追求した通り、歴史的に見ても皮膚が先。皮膚から脳ができている!
>皮膚は、視覚や聴覚よりも古い感覚機能であり、脳ができる前からある判断機能。
哺乳類が発達させた大脳新皮質は、皮膚の機能を、脳に転写したもの。
(腸も皮膚からできた判断器官。となると、脳は「第三の皮膚」とも言えるのでは?!)
〇まずそもそも脳って何?
脳は、複数の判断機能の情報を集約し、状況に応じて判断する器官。
感覚機能からの情報は膨大!脳の判断は大雑把でなければならない!
(全部の情報を受け入れてしまうと、脳はパニックになる、、、)
視覚や聴覚の情報を集約したうえで、必要な情報だけを絞りこんでいる。
〇脳の役割を踏まえた上で、皮膚が先にできたとして脳はなぜ進化した?
皮膚も、「多くの情報をキャッチ→集約→どうする?を探索→行動」 をしている。
皮膚自体も判断機能を持っていて(鳥肌が立つ、青ざめるなど)、脳も様々な器官からの情報を集約し、判断を行っている。
☆この皮膚と脳の判断機能同士のやり取りが脳を進化させた!
例えば、皮膚の判断と脳の判断が異なった時、行動するためにはどうする?を探索しざるを得ない。
このやり取りが脳の進化に関わっている。
さらに、皮膚、肌感覚の快の感覚を敏感にさせること。
☆皮膚の快感を感じることが不快、不整合にも敏感になる。
不整合が見つかると、何?なんで?どうしたら快に近づけるのか?の探索につながっていく!
これも脳の探索回路を作動させ、発達させる。
◎判断機能同士の突き合わせと、「しっくりこない」という不整合からくる探索が脳発達させる!
■魚類と比べて哺乳類の連携行動は何が違う?
■魚類と比べて哺乳類の連携行動は何が違う?
【魚】
同じ間隔、同じ方向、同じスピードで動く本能が備わっている。
大群を組んでいることが脅威になるので、ただ前についていっているだけ。
大群でいることに意味があるので、先頭を泳いでいる魚もどの方向に進むかは問題ではない。
【哺乳類】
☆敵がどこにいるかの把握+★連携行動のための仲間の把握
哺乳類は母系集団なので、特に子どもの居場所の把握が重要!
さらに居場所だけでなく、それぞれがどう動いているのか、どういう状態なのかの把握も重要。
敵がいるいないの把握、いたとすればどこにいるのかも把握する必要がある!
☆状況把握しなければならないのが、「外敵」+「同類の把握」という2軸になり、これを同時にしている!
同類の状況把握を可能にしたのは、スキンシップ!
スキンシップで皮膚感覚が発達して、同類把握機能が上がったので、同類の仔細な差もわかるようになった。
子育てでのスキンシップが同類の把握の能力を上げ、皮膚感覚の発達が、知能進化につながった。
現代でも能力を上げようとすると、闘争上の武器ばかりを鍛えがち。(つい習い事に頼ったり、、、)
しかしスキンシップからの親和回路があってはじめて能力が上がる!
■外敵闘争と同類(性)闘争は何が違う?
【外敵闘争】
外敵に対しては「逃げる」一択!外敵に立ち向かうことは原則しない。(闘っても負けるだけ。)
問題になるのは外敵が「どこにいるのか」。
食対象にしても、「食べられるか、毒か」。未知のものには関わらない。
外敵闘争においての行動は「逃げるか、追いかけるか」といたって単純。しかもこれらは本能に組み込まれている。
【同類(性)闘争】
同類との闘いは、僅差の闘い!あまり体格差がないので、肉体的に鍛えてもさほど意味がない。
外敵とは違い、互いに戦闘態勢。相手がどう来るかわからないので、常に相手の動きを読まなければならない。
外敵闘争においては、「逃げる」だけだったのが、相手の動きを読んで、自分の動き方を変えていく「頭脳戦」へと変化していった。
頭脳戦とは、威嚇合戦、間合い合戦。つまり相手の動きの読み合い。
ここでも同類把握力がものをいう。間合いを取って、相手の出方を読んで、威嚇するなど。
(間合いを詰めている段階で、相手の力量も同時にはかっている。)
オスの性闘争は互いに戦意がないと始まらない。相手が降参を示せば、闘いは終わり。
性闘争=血を流しながら闘うイメージがあるが、そこまで闘う種はほとんどいない。(ヒエラルキー上位の哺乳類のみ)
哺乳類は常に外敵がいつ襲ってくるのか分からないという外圧にさらされているので、外敵闘争前に性闘争で負った傷のせいで、外敵に負けていては種として絶滅、、、。
だから肉弾戦を避けるようになった。★相手の行動を読みあう頭脳戦になった。