2/12・2/26実現塾「オランウータンの進化②」後編はこんな追求に!
③【テナガザル→オランウータンの知能進化の謎】の神髄は?
未知探索、自然を対象化したこと、一体化欠乏の高さ
→未知のものには近づかないのが原則だが、なぜ未知探索ができたのか?
(ex.オランウータンは池にはまった人を助ける、雑誌を読む等)
自然を対象化したことや一体化欠乏が高いことが未知探索につながっているのでは?
●一体化欠乏が高いのはなぜ?
・授乳期間の延長=母子密着期間の延長
これらが気持ち良い等の快の感覚を上昇させ、不快にも敏感になっていく。
・性充足でより密着充足を得ることができたから。
☆一体化欠乏が高まると一体化できない不整合にもより敏感になった。これが原動力になり未知探索と好奇心を促した。
オランウータンは特に雑誌の中自然にない色や形に注目していたり、人間のサングラスを掛けたり、未知への収束度が高い。
●ではなぜ同類だけでなく自然(万物)を対象化できたのか?
オランウータンは原猿以上に体性感覚が必要。移動するのも命取りになる。
そこで樹の状態(腐ってないか、折れないか等)の把握が格段に必要になる。
加えて一体化欠乏の高さが、自然を対象化できた要因だと考えられる。
●なぜ自然と一体化する必要があったのか?
☆オランウータンの最大の外圧は“飢餓”の圧力。この状況に性や授乳における密着→一体化充足で対応しようとした。
とすれば、自然との一体化もエネルギーを得るためではないか?(太陽光、腸内細菌、空気など)
自然にエネルギーを得られる可能性を期待発でみているからこそ、万物に対するプラス視が生じたのではないか?
☆一体化欠乏の高さと未知探索がオランウータンの知能を進化させた。
④哺乳類・サルの知能進化の神髄から何を学ぶべきか?それを現実にどう生かせるか?
☆手探り回路やそもそも脳が全然使えていない!
・脳や知能進化の起点は「同類把握のため」。同類の状況と外圧を把握して、行動を組み換えていく。
・後天的に組み換えが必要であるということはすでに回路はあっても、回路を使わないと使いものにはならないし劣化するばかり。
☆つまり手探りし続けるしかない。回路はあるのでいくらでも鍛えられる。しかも脳は行動するためにあるので、探索し“行動まで”しないと活力や充足にもならない。試しに1回手探りをして挫折したらやめるのは、手探りとは言えない。100回ほど探索を繰り返して初めて手探りしていると言える。
・“同一視できるまで”続けないと、手探り回路はできない。
☆できる人の真似をする時にできる人の“やり方”を真似しがちだが、“手探りしている過程”を真似しないと同一視はできない。
☆手探りすればするほど充足するもの。
●「快・不快」と「好き・嫌い」は同じく+、-判断に見えるが全然違う。どう違うのか?
追求が止まる時は、「好きか」「嫌いか」で判断しがち。「嫌いならやめる」の思考になってしまうため、追求は止まってしまう。
☆「快か」「不快か」で判断すると、快であれ不快であれ探索の材料になるので、追求を深めていく方向に向かえる。
「好き・嫌い」は一方的で主観的。価値観念なので対象がいない。ぶつけ合うことはできても、共有はできない。
それに対して「快・不快」は充足の共有なので、共有できるし、対象“ありき”の感覚。
対象と一体化できるか、対象に触れて一体化できるかどうか。
常に対象とイコールなのでズレることがほとんどなく、これを判断軸にしているとぶれない。母子間でも一方が気持ちよく、一方が気持ちよくないということはない。
☆上手くいかないからやめるのではなく、“できるまでやり続ける”からこそ身につくもの。
頭の中で「どうしようか」と考えているのは手探りでも探索でもない。
後天的にできるまでやる、“行動まで”移せるかが大切。