3/26・4/2実現塾「人類の起源① 人類って、何?」はこんな追求に!

今回は人類の起源に迫るべく、骨格の資料を見ながら追求していきました!

①「類人猿」と「現生人類」の骨格を比較して、違いや共通点を発掘する。
<違い>
類人猿は腕が長い、骨盤が伸びている、指が長い、類人猿は足の親指が開いている
→枝と枝を“腕渡り”で移動すること、樹上でぶら下がること等、“樹上適応”した結果、生まれた違い。
類人猿は顎が大きい
→食べ物が異なるから。硬いものや動物を食べていたと思われる。
現生人類は脳容量が増えている
→脳のしわを増やすなど表面積を広げるだけでは足りず、脳の体積を広げるくらい知能を進化させる必要があった。

●なぜ知能進化の必要があったのか?
樹上に住めなくなって、極限状態に追い込まれたから。進化の源泉は逆境!
☆つまり類人猿と現生人類の決定的な違いは、「足の親指が開いている=樹上機能を持つこと」!

●違いばかりが出てくるが、共通点はないのだろうか?
「哺乳類の骨格」と「類人猿・現生人類の骨格」を比較すると、「類人猿・現生人類」はほとんど一緒に見える!
「類人猿・現生人類」の共通点としては、
・ほとんど直立している!・手足が全体的に伸びていて、可動域も広がっている。
☆何と比べるかで資料の見え方は全然違う。資料は追求しやすいこともあるが、見誤ることもある。
このことから見る資料や比較するものにも注意が必要!

●現生人類の腕はなぜ短いか?
テナガザルは「枝と枝を“腕”で渡る。」のに対し、ゴリラやチンパンジーは「地上生活+足の指で木を掴む。」
樹上半分・地上半分生活のゴリラやチンパンジーは、テナガザルに比べると、樹上生活は短く、腕も若干短い。
さらに腕が短くなっている現生人類は足の指で枝が掴めなくなり、樹上機能を失ったサル。地上での生活を余儀なくされた結果、ぶら下がりや枝渡りの必要が無くなった。食べ物や必要に応じて骨の形(骨格)は比較的簡単に変化する。

●直立二足歩行は人類だけの特徴か?
テナガザルの“直立”の骨格が一番人類に近い。綱渡りもお手のものだし地上でも基本二足歩行!
テナガザルなど類人猿の体性感覚は、人類よりもはるかに上。むしろテナガザルの方が直立二足歩行をはるかに上手に行っている

②猿人は類人猿か?人類か?
<猿人の化石の特徴>
☆ラミダスの足の親指が開いている=樹上機能をまだ持っている証拠。
・手の長さが膝まである、指の骨の長さ、全身の骨格の大きさが類人猿に近い。
・ラミダスは顎の骨や犬歯が発達。(人類はこれらを退化させる進化を遂げている。)
・脳容量が大型類人猿に近い。
以上より、人類よりも“類人猿”に似た特徴が多く見られる。骨格上の特徴を見れば、類人猿に近いのではないか?
☆しかし、そもそもこれだけ少量の骨から類人猿なのか、人類なのかが判断できない!
・少量の頭蓋骨でどうやって脳容量を判断しているのか?
・骨を置く位置も正しい?人間の主観が入っているのでは?など骨の写真だけを見ても疑問が多く残る。
☆これらを怪しい、なんでこうなるの?など疑問を持つことが大切。

では猿人をなぜサルではなく、人類と言っているのか?教科書の定説から考えてみる。

③教科書には、明確に「猿人は最初の人類だ」と書かれている。
A.「立って歩くことで、重くて大きな脳を支えられるようになり」とあるが、重くなった脳を直立で支えるという説は成立するか?
一般的に直立していると言われている理由は、首の骨の位置が頭蓋骨の真ん中あたりにあるから。しかしこれは、テナガザルもオランウータンも同様。
テナガザルから脳容量が約5倍近く増えたゴリラやチンパンジーは、“首の骨を太く”進化させている。
一見、直立するだけなら重たい脳を安定して支えることはできそうだが、“歩く、動く”となると重心がぶれるので不安定になる。
重い脳を支えるなら四足に分散する方が良い。加えて四足歩行の方が早く動ける。(敵からも逃げやすい。)
☆直立二足歩行のメリットがなさすぎる。
☆「重くて大きな脳」とあるが、そもそも猿人の段階ではそこまで脳は大きくなっていない。(脳容量は類人猿程度かそれ以下。)
直立したから脳容量が大きくなったとするならば、700万年以上前に直立し、そこからラミダス、アファレンシスと進化するまで350万年間、脳を大きくする準備だけして脳を大きくしてこなかったことになる。
以上を踏まえても「立って歩くことで、重くて大きな脳を支えられるようになった」という説は成り立たない。

●なぜ人類は直立したのか?
二足歩行のメリットが無さすぎることから、進んで二足歩行に進化したとは考えにくい。
☆テナガザル段階は四足歩行に不向きな骨格をしていたからからではないか?
テナガザルは手(前足)が足(後ろ足)の約2倍。長すぎるため、四足歩行には不向き。(四足歩行の哺乳類の骨格を見ると、前足・後ろ足の長さがだいたい同じ。)
樹上でも、手で枝を掴みながら二足歩行を行っており、樹上では四足歩行を行っていない。
それらが人類の祖先だとしたら、地上に追いやられても四足歩行をすることはできないと考えられる。
加えて、四足歩行の哺乳類の骨格を見ると、足のかかとを浮かし、つま先立ちの状態。さらに“甲側”への可動域が大きい。これによって、地面をけり出しやすくなっている。それに対して、類人猿の手足は“手の平側”に曲がる構造をしている(木にぶら下がるため)。
さらに樹上では足の裏全体を木や枝につけて足でもバランスを保つ。そのためかかとを浮かして歩くことはほとんどしない。
以上のことから類人猿は四足歩行に不向きな骨格に進化しており、必然的に二足歩行しかできない骨格をしている。
季節に合わせて、樹上生活だけでなく地上生活もするゴリラやチンパンジーは、苦肉の策として“ナックルウォーク”で地上に特殊適応した。

B.「自由に使えるようになった前あし(手)で道具を使用することを通じて、次第に知能が発達」とあるが、手が自由になり道具を使ったから知能が発達したという説は成立するか?
☆道具を使うのも人類だけの特徴ではない。
チンパンジーは木の枝でアリの巣をほじる・オランウータンは葉を傘がわりに使う・ラッコは石で貝を割るなど、他のサルや哺乳類も道具を使うことはできる。
サルは上半身を起こして手を自由に使えるようになったことで、身振り手振り、グルーミングやスキンシップもする。→直立二足歩行をせずとも、手は自由に使える。
とすれば人類の特徴は、道具を使うだけでなく、加工して使うこと(弓矢など)。しかし道具が作れるようになるのは原人くらいから。(約200万年前)
また現代人は道具を頻繁に使うようになり、むしろ知能は退化しているとも考えられる。(パソコンやスマホを使うようになって漢字が分からない、情報を鵜呑みにしてしまう等)

☆道具が使えるようになって知能進化をしたのではなく、知能進化した結果、道具が使えるようになった。因果関係が逆。
人類の特徴といえば、言葉を話すことなどの特徴もあげられるはず。

●なぜ「道具」なのか?
19世紀頃の産業革命頃から「道具によって知能が進化した」と言われ始めた。
その根底には近代思想家によって「生産力信仰」、「近代科学信仰」が拡散されていった背景があり、大量生産・大量消費の産業革命を正当化されていった。生産力は“科学技術の進化のみ”を見ており、人間関係や幸福度などは度外視されている。
「生産力史観」が人類学にも影響を及ぼしており、その思想が人類学の基礎になっている。そこでは、「人類の進化は生産力に規定されている」と語られている。「生産力がすべてだ」という価値観になり、そのため「道具を使えること」が文明の進化の尺度とされた。
人類は特別に“知能”が進化した生物(とされている)⇒その知能は道具によってもたらされた。⇒道具を使うためには両手を空ける必要がある。⇒そのために直立二足歩行の必要があった。
☆「道具の使用」で生産力が向上したとするためには、直立する必要があったと考えられる。

C.「現在知られている最も古い人類は、今から約700万年前から600万年前にアフリカに現れた猿人」とありますが、猿人は本当に人類なのか?
☆教科書で言われている「直立している」、「道具を使う」などは類人猿の特徴でもあり、人類特有のものではない。
様々な特徴から見て猿人はサルなのではないか?実際にアフリカでチンパンジーの化石が見つかっていない。つまり、猿人の化石とされているものは“チンパンジーの化石”なのではないか?それを“人類の化石”だと言っている可能性が高いと思われる。

●なぜ人類の化石にしたいのか?
DNA分析によって、人類のチンパンジー起源説が出てきた。
それ裏付けるために、人類をアフリカ起源にする必要があったと考えられる。何等かの意図があることは明らか。

●猿人が人類ではないとすれば、人類って何なのか?どこからを人類と見なすべきなのか?
今後の最大の追求ポイント!
人類の大きな特徴は、樹上機能を失ったこと、つまりサルではなくなったこと。
では足で枝を掴めなくなったのはいつ?観念機能はできたのはいつ?などが今後の追求ポイント!
進化や変化した時に“できるようになったこと”に目が行きがちだが、進化は“逆境”に追い込まれたときこそ起こるもの!
☆教科書や世間で言われていることを鵜呑みにせず、“自分の目で”本当はどうなっているのかを確かめることが大切!