4/23・5/7実現塾「人類の起源③ 初期人類はどうやって生き延びたか」はこんな追求に!

今回の追求は、資料なしでの追求のためいかに初期人類に徹底同化できるか。最大限の同化追求を行っていく。

1. 足で枝をつかめなくなった原オランウータン(初期人類)はどのような外圧に直面し、どのようにして生き延びたでしょうか。
①外敵(トラ・豹・蛇など)
身を守るために隠れたのではないかと考えられる。
草むらや木の陰、隠れ家を作った説→草むらは蛇が来る、木の影はばれてしまう、隠れ家は作っている間にやられる。
・もともとあった洞窟に隠れ住んだ説→しかし、先祖返りしている状態で長距離移動は不可能。奇跡的に傍に洞窟があったと考えられるか。
〈参考〉前回(4/9.4/16)の実現塾報告③-①4/9・4/16実現塾「人類の起源② 人類はどんなサルから進化したか?」はこんな追求に! | 実現塾 (rui.ne.jp)
②食べ物がない(飢え)
地上では果実はほぼ取れない。→縦穴洞窟の入口付近なら、根やツルを食べていたのではないか。洞窟内に苔、ミネラル(水)はありそう。コウモリは、肉食が多いためむしろ外敵。死骸なら食べることができるか。
→オランウータンのように果実期に食い貯めしておくこともできないので、洞窟内だけでは足りず命がけで洞窟外に取りに行っていそう。
③オスだけ、メスだけでは子孫が残らない。子供をどうやって作るか。(前回の実現塾より同時に何匹も先祖返りしたわけではないと考えられる。)
●先祖返りして生き残ったのは、オスかメスどちらか?
〈オスの場合〉そもそもメスは外敵がいる地上にはほとんど降りてこない上に、強者に収束するため、先祖返りしたオス(弱オス)のためにおりてくる可能性は限りなく0。よって先祖がえりしたオスで子孫は残せていないだろう。
〈メスの場合〉オスは比較的地上に降り立つこともある。したがって、メスがよほど魅力的であれば、危険を犯してでも地上のメスに会いに行くのではないか。しかし、フランジオスは周りにメスが溢れているので地上のメスに寄ってくる可能性は低いため、性闘争に負けた弱オスが寄って来た可能性が高いと考えられる。
洞窟のメスがオスを引き付けた方法は、哺乳類時代のフェロモン・見た目(性的)アピール・上目遣い・身振り手振りなどが考えられるか。
→下のオスメス関係で詳しく扱う。

④孤独(これまでは、当たり前に周りに同類がいたが、そこから一変し、周りに同類が全くいなくなった。)
樹上のサルの最大の圧力は“同類圧力”(同類からの反応)であった。したがって、同類圧力を掴むために全神経が形成されており、外圧=内圧の生命原理から見ると、同類圧力が最大の活力源である。
また、「共認機能」は敵対する同類がいすぎる中で、同類を「同一視」したことよって充足を得る機能である。(当時最大の充足)
☆両方同時に失うということは、“世界の喪失”といっても過言ではない。つまり、「同類欠損」状態。そこから“強烈な”「同類欠乏」が生じた。
→危険を冒してでも外にでて、周りの同類を引き付けるために行動したのではないだろうか。
しかし、この欠乏を埋めることはできず、サルの生き物としての意識は破壊される。大半のサルはここで死んでいたものと考えられる。

強烈な「同類欠乏」が生じたことにより、同類を見つけた(感じた)だけで、とてつもない安心、感謝が湧いてくると考えられる。(樹上のメスは強者に収束してきたため、アンフランジオスにとっては今まで向けられたことのないような熱い視線が向けられることになる。)
☆感謝回路の形成(○○してくれてありがとうの次元ではなく、存在自体が“有難い”)
☆飢えや外敵、自然外圧は緊急ではあるがこれまでも経験している。つまり、これまで経験したことがない「孤独」というのが最大の外圧だったのではないか。

【2】初期人類は、サル時代に形成された共認充足を活力源にしたと考えられますが、オランウータンや(大型)テナガザルと比べて、共認欠乏や共認充足の中身や深さはどのように変化したと考えられるでしょうか?
[A]オスメス関係はどのように変化したか?
同類欠損状態のメスは、強者に収束するのではなく「同類がいるだけで有難い」と感じるため、対象は全オスに広がった。
〇オランウータンの授乳期間は7~8年。先祖返りした初期人類(メス)は、親離れした後に落ちていくとすると、子供が生めるようになる15歳(性成熟)までの間、1.の③のような性的アピールができないのではないか?
☆性成熟までの期間もオスを引き寄せることができていないと生存不可能のため、強い期待と感謝があり、全面的に委ねている。この“全面依存”がオスを引き付ける引力になったのではないか。
→感謝は相手を充足させる回路であり、性収束を上回るほどの強い引力となった。(赤ちゃんと同じような次元)
☆人類のメスは毛を薄くして皮膚を鋭敏化している。身を守るために毛が生えているにも関わらず、何十万年、何百万年もかけてより一体になるために(密着するために)身体的進化も遂げている。

B]親子関係はどのように変化したか?
→オスは交尾後離れていくが、子はずっといてくれる同類=“絶対に守る”等、活力源になったのではないか。
状況としては、生まれてきても1.で上がっている外圧状況によりほとんど死んでいる。
子供も自分のものではなく、授かりものである。いつもありがとうのレベルではなく、ただ「生きて“いて”くれてありがとう。」という次元になり、より一層「感謝回路」が強まる。

●母子密着期間はどうなったか?
オランウータンは、体制感覚を磨く必要から、密着期間を7年と引き延ばし、結果として共認機能が発達した。
→対して地上では、体制感覚は樹上ほどいらなくなる。
→オランウータンは5年に1回出産するが、現人類は年子もいることから、授乳期間中も排卵できるようになり、多産化戦略に切り替えていることが分かる。多産化戦略をとったと考えると自然と密着期間は短くなるのではないか。
「感謝回路」の形成により密着期間が短くても、共認機能が発達して行ったのではないか。
☆オランウータンは、子から母に合わせる(ついていく)ため、母から合わせることはなかったが、母からも子に気を合わすようになり「同期回路」の質、次元も上がった。

[C]体のオス同士(メス同士)の仲間関係はどのように変化したか?
元々成体になると息子も娘も放逐され、単体で行動していた。つまり、性闘争本能を強くしていた。
●性闘争はどうなる?
①性闘争本能は生存危機に直面しているときや、性闘争により生存危機を招く場合は働かない。
②生まれたときからずっと一緒に洞窟内で生活をしていることにより親和が蓄積されていく。(家族・兄弟のようなもの)→しだいに、親和本能が性闘争本能を上回っていく。
③同類欠損からの全面依存→感謝回路の形成により仲間(同類)を追い出さなくなった。
性闘争本能よりも、とにかく一体化欠乏が高まっていく。
一体化充足を得るために、一緒に動く(一体行動)、声を合わせる、息を合わせる、気を合わせる(≠気が合う)等を行い、自分と相手の境がなくなるほど同期する“同期回路”が磨かれたのだろう。
ex)踊り(ケチャ・ハカ)、母と子の心臓の音、現代でいう円陣等…
☆同期(気を合わす)ことで、同期充足を得てエネルギーを増幅させることが命綱になっていった。

目の前の同類に対する感謝+同期が根底にあり、万物との一体化までに同期回路を磨くこととなる。そしてこれを基盤に、観念回路を獲得していく。