5/14・5/21実現塾 「観念回路の形成過程① 感謝回路と同期回路」はこんな追求に! 

1. サル時代に形成された同一視の回路と、初期人類に生じた感謝の回路の共通点と違いを挙げてください。それらもヒントにしながら、感謝回路の本質とは何かを追求してみましょう。

【共通点】 ・逆境から生み出されたもの
      ・同類対象があってこそ
      ・不全を解消するためのもの

【相違点】 ・同一視は、過密状態の同類の敵がいる中で生まれた回路。
      それに対して感謝回路は同類が全くいない状態(同類欠損)で生まれた回路
      ・同一視はお互いの欠乏、状況を同一視することで充足する回路。
      それに対して感謝回路は、ただいるだけで存在そのもので充足する回路。

◎以上を踏まえて感謝回路の本質にせまっていきます。

○まず、感謝回路を生み出した同類欠損とはどういう状態なのか?
サル時代は同類闘争が最大の圧力→活力源で、同類との同一視(共認機能)が最大の充足源になっていた。その同類が全くいないということは、外圧がなくなり、内圧が生起しなくなったということ(外圧=内圧)
いわば無の状態(外圧不在は生物史上初の事態)。
また、最先端機能である共認機能が全く作動しなくなると、そこに収束する全ての機能に本能でさえもまともに作動しなくなる(機能不全)。
初期人類は、同類欠損によって本能も共認機能も作動せず、主体が完全に失われた=主体喪失。

○感謝回路の本質とは何か?
★主体喪失の状態で同類が現れた時どうなるか?→意識が生き返る。主体がないということは意識が対象に溶け合い、全面開放している状態。
⇒その結果、相手の中に自分がいる、相手と自分との境目がない全面受容状態になる。
主体喪失ゆえに全面開放、全面受容→一体化充足それが感謝回路の本質。
その状態は敵も味方も関係ない。(赤ちゃんのイメージ、主体がなく全てを受けいれるというのと近しい)。
現代の感謝の中身のほとんどが、相手が何かしてくれたから感謝するというもので、しっかり自分がある。
そこが初期人類の感謝回路(全面受容)と大きく違う点。

2.初期人類は一体充足度を高めるために、なぜ同期回路を用いたのでしょうか?

→同期回路とは、波長合わせる。波動を合わせる。呼吸を合わせる。動きを合わせる等、同期する事で、一体感が高まっていく回路。

○同期回路は、何時からあるのか?事象事実から押さえていく。
単細胞時代から同期行動はある。
平時は、一定の距離をおきながら、それぞれ単独行動していて、えさがないような危機状態になるとギューッと集まり最終的には1000~10,000個の細胞が1つの生き物のように動く。
魚類の連携行動や群生も同期回路を土台にしている。哺乳類でいうと、おなかの中の赤ちゃんはお母さんと心臓の鼓動を合わして交信している。サル時代の母子も同期回路を土台にした共認機能や連携行動(呼吸を合わす、気をあわす)によって一体行動している。

★これらを踏まえると、同期とは動きリズムが合っている、合ったうえで一体化している。一体化するために同期回路を作ったとも言える(同期=一体化)。互いに増幅し合うというより、集まることで全体としてのエネルギーが増幅していっている感じ。単細胞時代からこの機能があるので、こちらの方が全面受容よりもより根源的である。

〇同期回路と全面受容の関係はどうなっている?
→全面受容しているということは、もうすでに一体化=同期の最終目標に達成しているという事。つまり全面受容が一体化充足をより活性化させているという事になるのではないか?

★全面受容状態になると一体状態になるので、同期状態がより深まっていき、対象がより広まっていく。
一方で、一旦全面受容の回路が出来てしまうと同期を繰り返すことで無になれる状態に持っていくことも出来る(ex.ケチャとかもそうで、最初は意識があるが、同期行動を繰り返すことで体もくたくた、意識も朦朧となり無の状態になる。⇒その結果、全面受容回路が開かれる。

⇒全面受容回路が同期回路を深め、より鋭敏にする。同期することで全面受容が開かれていく関係にある。その相乗関係で人類は、全面受容と同期の回路を太くしていき、同類との一体感、一体充足を深めていった。

3.なぜ初期人類が自然との一体化が可能になったのか?

全面受容の同期で同類との一体化を繰り返していくことで、同期の精度も感度もあがっていった。
⇒その結果、同類だけでなく、自然とも全面受容の同期で一体化出来るようになった。

縄文土器や洞窟壁画を見ると、螺旋や波動の表現が多くみられる。土器の模様、肌のペインティング、いれずみをみても、地域とわず、どの民族もうずまき、螺旋が描かれている。
→これらは、銀河系、太陽系、万物を貫くエネルギーの波動を感じているのではないかと思われる。
しかし、外敵、自然外圧に一体化してしまったら死に至る(ex.食べられる、土にかえる)、それに対してどのように対応していったのか・・
今後の実現塾で、観念機能の回路を紐解くことで明らかにしていきます。