「近代建築1月号」に「警視庁神田警察署」が掲載されました
弊社が設計・監理を手掛けた『警視庁神田警察署』が2020年10月に竣工し、近代建築1月号に掲載されました。掲載雑誌もぜひご覧ください。
(以下、記事より抜粋)
— 神田のまちと一体化したデザイン
神田警察署は、前面道路の「神田警察通り」にその名を冠する由緒ある警察署の3代目の庁舎として、東京・神田のこの地と一体化したデザインを目指した。
神田警察通りは、町衆の心意気が残る「神田祭り」の順路の一つであり、通りの西端には大学発祥の地である「学士会館」があり、周辺は文教施設の多い地域である。
— 堅牢さと開放性を両立する「翁格子」
神田警察署は、「24時間365日、東京・神田を守り続ける堅牢で質実な庁舎」をコンセプトとし、外装には堅牢さと、地域に開かれた印象づくりの両立が求められた。
外観は、江戸格子柄の「翁格子」柄〈翁(太い線)が孫(細い線)を見守るという意味がある〉を全体のデザインモチーフとして、まちを見守る警察署を象徴し、1・2階の低層の部分は、「学士会館」等、文教地域の香りを継承したスクラッチタイルを用いて、江戸から現在に至る歴史のあるこの地の「神田らしさ」を表現している。
神田警察通り沿いは、現在、賑わいのあるビジネスエリアとして再開発が進んでいる。神田警察署庁舎は、今後さらに新しくなっていく神田のまちを守る拠点となっていくだろう。
【施設概要】
(1)施設名:警視庁神田警察署
(2)所在地:東京都
(3)構造:鉄骨造一部RC造・SRC造、地下2階地上9階建て
(4)建築面積:1,526.9㎡(延べ面積16,234.15㎡)
(5)竣工日:2020年10月
【施設の様子】
(1) 翁格子を全体のモチーフとした外観
(2) 翁格子を床パターンのデザインモチーフとしたエントランスロビー
(3)解放的で清潔感のある2階ホール
(4)夜の神田警察署の様子