類設計室東京本社3階「Soil(ソイル)」、4階「Base(ベイス)」が新たに開設いたしました

■追求、挑戦、共創の循環を生み出す拠点
昨年度、東京本社6階に共創空間として「Root」を開設し、それに続いて、本年度(7月21日)に創造空間として「Soil」、追求空間として「Base」を開設いたしました。
3つの異なるコンセプトのフロアを設けることで、活動に応じて最適な環境を選べる拠点です。
執務空間である「Base」を起点に追求し、「Soil」 で試行錯誤、「Root」 で共創、そしてまた、「Base」 に戻ってきます。その循環が、追求を加速させ、未来を動かす原動力になると信じています。
6階「Root」~本源から共創がはじまる場~
物事を本源から見つめ直し、ありたい社会や、人と企業の可能性をともに探求する共創の拠点です。地下深くに根を張り、大地の養分を吸い上げる。多様な生物が集う木の根元のように、ここ「Root」にも、官や民の枠を越えて様々な人が集まり、それぞれの叡智を掛け合わせていきます。いきいきとした集合体が織りなす共創空間が、この場所からじっくりと根を下ろしていきます。

4階「Base」~進化を続ける追求の場~
一人ひとりの学びと認識をアジリティに掛け合わせさらに深めていく、日々の生産活動の拠点です。ワンフロア内で、個々が自在に動き、互いに活発に意見を交わす。「Root」 で共創し、「Soil」 で試行錯誤し、そしてまた、ここ「Base」 に戻ってくる。その循環が、追求を加速させ、未来を動かす原動力になる。あらゆる構想は、ここから⽴ち上がっていきます。

3階「Soil」~思考を耕す実験の場~
手を動かしながら、アイデアを練るモノづくりの拠点です。失敗を恐れずに、試行するプロセスそのものに没頭できる。可動式の家具を用いて、思い思いの区画をつくり、アイデアのタネを蒔き思考を耕す。ここには、創造の余白を包含する、豊かな土壌が広がっています。
また、大阪を拠点とする教育事業部の「しごと学舎」の新拠点となり、東京での事業拡大の起点となります。

■Base:追求を加速させる<アジリティオフィス>と<有機EL照明>
<アジリティオフィス>
執務室は仕切りのないワンルームであり、中央に配置した打合せスペースを配置することで、社内で進行している多くのプロジェクトの様子を見渡すことができます。
基本的には部門単位でまとまり、週単位で席を変えていきますが、プロジェクトの状況に応じてアジャイルで席を組み替えられるアジリティオフィスとしています。
机は可動式の木机(フレームはスチール製)とし、レイアウト調整も自在に可能です。

<有機EL照明>
執務室は、最も長く居る場所であるからこそ、生産性・健康に寄与する光環境を実現しました。有機ELは、従来使われてきたLED照明と異なり、演色性、拡散性に優れます。また、強いグレアがなく自然光のようなブロードの波長をもつことから、低照度で視作業が可能かつ、目の負担の少ない、作業者の身体に優しい光環境に貢献します。
有機EL照明がこの規模で導入されるのは国内でも珍しく、今後研究機関とともに実測、分析、評価を行い、将来的な照明計画のモデルとして検証を行っていきます。
有機ELの支持はワイヤーを用い、開放的な直天井デザインに合わせ、照明が浮遊するようなデザインとしています。


■Soil:挑戦を促す<内装デザイン>と<造作家具>
<内装デザイン>
「Soil」は、「工房」として位置づけています。空間、素材、そしてこれまで培ってきた知見をフィジカルに捉え、一人ひとりが手を動かし、試行錯誤を重ねることで、これまでにない新技術への挑戦と新たな発見を促す場を意図しています。
そのため、内装の一部は仕上げを施さない「未完成」とし、設計者が自由に素材を組み合わせることができるようにデザインしています。壁、床には、寸法を可視化するサインを施し、フィジカルに空間認識できるデザインです。
壁面のカラーは、挑戦を表現する情熱的な赤褐色とし、空間のアイコンとしています。



<造作家具>
造作家具は、多様な創造活動の領域を生み出せるように、全てキャスターを設けた可動できる仕様にしています。建設現場で使われる単管パイプやメッシュパレットを用い、ものづくりを触発するデザインにしています。
●櫓
単管パイプを主フレームとし、楔式足場の工法を採用し、堅牢な構造を実現。
単管パイプに吊り下げられている木板は、ダボ、マグネット、ホワイトボードの機能を持たせ、工具掛け、アイデアの具現化、模型製作など、使用者の「挑戦」の目的に合わせて柔軟に形態を変えられる什器です。
木板は、類設計室が奈良に所有する「自明の森」から杉材を調達して、製材化しています。

●机
メッシュパレットの天板にはメラミンバーチを採用し、天板はワイヤーでテンションをかけて固定。メッシュパレット内に制作物や材料などを収納することもできる机です。
天板にはカッターマットを敷設し、モックアップや模型製作も可能な仕様にしています。

●棚
単管パイプと木板を用いた可動式の棚です。利用者が作業に応じて書籍やサンプルを置くなど、自由な利用を想定しています。
天板の高さをH1,100mmとすることで、スタンディングの作業台などにも活用が可能です。

■多世代の社員が活躍できる共同保育室を設置
類設計室は2013年より、育児休暇中から子持ち世代の社員同士が助け合う「共同保育体制」を開始しました。仕事と子育てを「両立」ではなく「一体化」させるものとして、社員同士が、協力して子どもを見ながら、少しだけ仕事を担う仕組みです。
Soilの一角に、共同保育室を新たに開設し、多世代の社員が伸び伸びと働ける環境を整えました。
床は畳とフローリングを採用し、子どもが寝転びやすい仕上げにするとともに、玩具や絵本を収納できる本棚にも座れるスペースを設け、自由に場所を選べる設えです。天井のファブリックパネルは吸音機能を持ち、子どもが思い思いに過ごせる空間としています。


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