宇陀イノベーションセンター「VUTAI」が 『ウッドデザイン賞2026』ソーシャルデザイン部門を受賞しました
弊社が奈良県宇陀市に開設した宇陀イノベーションセンター「VUTAI」(以下:VUTAIと表記)が、木を活用した多様な社会課題を解決するモノ・コトを表彰する『ウッドデザイン賞2026』(主催:一般社団法人日本ウッドデザイン協会)において、「ソーシャルデザイン部門」を受賞しました。なお、本受賞は森庄銘木産業株式会社(以下:森庄銘木産業と表記)との共同応募によるものです。
建築設計に加え、教育・農園など5業態を展開している類設計室が、各事業の力を掛け合わせ、知見を結集して手掛けた自社施設「VUTAI」は、自社林の整備・活用から始まり、宮大工の伝統工法を用いた建築の設計・施工、さらには完成後の地域活性や教育の「共創拠点」としての運用までを一貫してデザインした取り組みです。



「VUTAI」の3つの特徴
◆山を育てながら木を使う持続可能な自社林活用
VUTAIの建設に使用されているのは、弊社の所有する自社林(自明の森)の木です。自社林の木を使うに当たり、「地元・宇陀の山守(森庄銘木産業)」と協働し、林道の整備からはじめました。「山を育てながら木を使う」ことを考え、光や風の通り道を考慮し、森の循環を再生するために「伐るべき木、残すべき木」を選択しました。また、森から採れる木に合わせて架構を設計。柱スパンの設定、トラス構造を採用するなど、森の木を適材適所に活かすための設計をしています。製材は地元の製材所で行い、端材は東京本社「Root」の改修における内装材に活用するなど、木を余すことなく使い切ることで、エンボディドカーボンを最小限にしています。



◆宮大工の技術で木を活かす伝統工法建築
VUTAIの中心となる広間は、「宮大工(西嶋工務店)」との協働により、日本の伝統工法を用いた大スパン空間として実現しました。古来の規矩術によって組まれた木が構成する広間の空間は、領域をつなぎ新たな価値創造を目指す共創シンポジウムの実施会場や、子どもたちの体験学習、企業研修など、様々な活動の場として使用しています。建設中には「こども建築塾」の生徒や大学生を現場に招き、森から建築へ姿を変えるものづくりの過程や職人の技を、次世代へ伝える人材育成の機会として活用しました。



◆地域の未来へ人を繋ぐ多様な共創の舞台
VUTAIは施設の完成をゴールとせず、2026年3月に宇陀市と弊社が締結した包括連携協定のもと、官民協働の地域政策推進拠点として運用しています。
現在、農業振興、食育、次世代の学び、地域活性化といった人を繋ぐ拠点として、以下のような多様な共創活動が展開されています。



※ウッドデザイン賞とは
木を活かして、新たな時代の価値をデザインする。「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。
https://www.wooddesign.jp/


