2020年4月03日

「江戸川区立葛西小学校・葛西中学校」が竣工
School Amenity 2020年4月号に掲載

弊社が設計・監理を手がけた『江戸川区立葛西小学校・葛西中学校』が2020年2月に竣工し、School Amenity(2020年4月号)に掲載されました。巻頭特集「New Face21」で14ページにわたって紹介されています。掲載誌もぜひご覧ください。

(以下、記事より抜粋)
「地域と繋がり、学年を超える多様な関係が「真の生きる力」を育む共育の場」

葛西小学校・葛西中学校は、尋常小学校・高等小学校の時代から地域とともに歩んできた長い歴史があり、区の教育の先駆けとなってきた。今回、その両校が区で初めての「施設併設型小中学校」となり新たな歴史をスタートさせる。
小中学校が併設する利点を活かし、クラスや学年の枠を越えて多彩な人間関係を育む関係力と、遊びや学びをつうじて自ら考える力を育む学校づくりを目標とした。
学校で学んだことが子どもたちの「生きる力」となって、明日に、そしてその先の人生につながっていく。これからの社会が、どんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見つけ、学び、考え、判断して行動し、それぞれに想い描く未来を実現させていく力を育む学校を目指した。

小中連携の核として、小中の子どもたち両方が利用できる「図書室」を学校の中心に計画。
天然木を使った壁材と、光庭をつうじてさしこむ柔らかな光と風が子どもたちを優しくつつみこむように設計。この図書館を中心に、南側に校舎棟、北側に体育館棟がつながる構成とした。
4階建ての校舎棟は、普通教室を南側、特別教室を北側に配置し、光庭をはさんで2 本のストリート(廊下)をもつ、回遊式のプランを特徴としている。

設計・工事の各段階において、多くの子どもたち、大人たちが関わり、皆の手で学校づくりをすすめてきた。設計時の児童参加型ワークショップでは、新しい校舎の色彩計画や景観づくりを議論、工事段階では女性の建設現場への進出促進のためのイベントを開催するなど、多くの人たちが参加し、この学校を創りあげてきた。
学校づくりは、ひとづくり、地域づくり。地域とともに子どもたちの「真の生きる力」を育み、「活力あふれる地域社会を構築する学校」として、永く親しまれていくことを願っている。

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