2025年8月08日

【類学舎】子どもたちがAED講習会で「命の大切さ」を学びました

弊社教育事業部「類学舎」は7月30日(水)、大阪にある「AED(自動体外式除細動器)ミュージアム」の協力のもと、類学舎生を対象にしたAEDの講習会を類本社ビル3階で開催し、子どもたちはAEDの使い方などを学びました。講習会の中で2人の生徒が「命の大切さ」について考えたことを発表するなど、貴重な学習機会となりました。

AEDと救急救命について座学を受ける類学舎生

真剣に取り組んだAED

当日は類学舎生約50人が参加。大阪にあるAEDミュージアム館長の齊藤秀雄さんと講習スタッフの方々に本社までお越しいただき、まずAEDの必要性・重要性、その仕組みを座学で学習しました。子どもたちはその後、スタッフの方々が用意してくれた胸部圧迫の練習機や、AEDトレーニング用の上半身マネキンなどで実習を受けました。

胸部圧迫をしている類学舎生たちは、スタッフの方から「どう? (胸部圧迫のリズムは)結構速いでしょ」「そうそう、その場所をこういう形の手で圧迫して」「倒れている人を安全な場所に移動させた? させたなら、次はどうするんだったかな」などと、声を掛けてもらいながら、繰り返し心肺蘇生に取り組みました。

最後の胸部圧迫とAEDを使った模擬演習では「身近な人がもし心肺停止になったなら」という設定でより真剣なモードに突入。意識があるかどうかを確かめる「〇〇さん、〇〇さん!返事はできますか!?」という類学舎生の呼びかけの声が教室に響きました。練習とは思えないほど真剣な感情がこもっていて、見守る大人たちも感動するとともに引き締まった表情になりました。

心肺蘇生のための胸部圧迫をトレーニング機で学ぶ子どもたち

勇気を持って救命に臨んで

AEDや胸部圧迫だけでなく、子どもたちが水難事故で心肺停止に陥らないために、水辺での注意点も学びました。海や川で履いていたサンダルや靴が流され、追いかけて水難事故につながるケースが跡を絶たないということです。そうならないためには流された履物を追いかけないことが大切で、それを「サンダル バイバイ」というキャッチコピーで覚えました。

「命の大切さ」について発表する類学舎生(右も)

講習の最後の振り返りで、講師が参加生徒に対して「胸部圧迫やAEDをやってみてどうだった?」と質問すると、男の子が手を上げ「怖かった」と答えました。それに対して講師は「すごく正直だと思う。命を救う行為って実はとても怖いこと。もしかしたら自分の対応次第で命を落としてしまうかもしれないから。私も数多くの救急救命にかかわってきましたが、怖い。だからこそ、勇気を出して救命に取り組んでほしい」と訴えかけました。類学舎生は実習をしたあとだったので、真剣な表情でその言葉を受けとめていたようです。

AEDミュージアムの齊藤館長も「日本はAEDの設置は多いけど、それが使われない。一人でも多くの子どもたちがAEDを使えるようになって、『助けることができる人』に成長してくれれば、もっと命が助かる人が増えます。なので講習を受けてくれた類学舎生の皆さんはとても素晴らしいと思います」と語ってくれました。