実施レポート 『こども建築塾』開講して3年目 初卒業式をこども建築塾1期生に向けて実施しました

弊社の教育事業部 しごと学舎「こども建築塾」は2026年3月20日(土)に卒業式を行いました。「こども建築塾」は23年9月に開講して3年目となり、こども建築塾1期生の13名に「こども建築士(こども建築塾修了認定)※」が授与されました。この卒業式では、「一番自分が変化した瞬間」のエピソードトークや「今後頑張っていきたいこと」の宣言が行われ、これまでの3年間で自分の成長を振り返り、保護者さんや講師たちへ感謝の言葉を伝える時間となりました。

※「こども建築士(こども建築塾修了認定)」は株式会社類設計室「こども建築塾」が、3年間のカリキュラムを修了した子どもたちに授与している独自認定資格のことです。

今回卒業する学生たちからの声

◆こども建築塾へ3年間通って、自分が“一番成長したポイント”とは?

「ただデザインに興味があるだけで建築には興味がなかった。だけど、こども建築塾に通い始めて、仲間と一緒に建造物を創る楽しさを知った。特に、施主のニーズをくみ取って、建築に翻訳していく力が身に着いたと思う」

「建築の知識がなかったけど、パースや図面を書けるようになって、技術力が向上した。自分のなかにもっているものに気づかされた」

「自分の意見を最大限に出しつつ、他の子たちの違う意見も取り入れて1つにまとめる力」

◆こども建築塾へ通い“建築の印象の変化”はありますか?

「1人で机に向かうという印象だったけど、実際は最終成果発表に向けて仲間たちと作りこんでいく中で建築の仕事はこんなにもやりがいのある仕事なのだと印象が変わった」

「自分が将来就く職業として目指すものへと変化している。来年はそれに向けて勉強を頑張っていきたい」

【1年目と2年目の変化(左から右。上段はスケッチ画の変化、下段は模型の変化)】

当日の卒業式の様子

◇こども建築塾生による「3年間の学び」を発表

これまで自身が手掛けてきた作品のポートフォリオを作成し、「一番自分が変化した瞬間」や「心に残ったこと」などを、オーディエンスに向けて発表していきました。

生徒たちが準備したポートフォリオ
プレゼンの様子

◇「こども建築士(こども建築塾修了認定)」の授与

講師の佐藤賢志
修了認定授与の様子

「こども建築塾」のこれまでの実績

約3700名が大阪のこども建築塾へ参加、満足度90%以上を維持しています

こども建築塾が2023年から開講し3年が経過。現在も、模型作りや弊社が手掛けた物件の見学、スケッチ講座などバラエティに富んだカリキュラムを実施しています。

 

東京こども建築塾のこれまでの参加者数300名以上! 昨年、東京にて本格開講を実施し、満足度97%

これまでは「模型作り」や「スケッチ」「物件見学」などの講座を開催。

スケッチの講座では、『本の森ちゅうおう』や『長野オリンピックスタジアム』のデザインをした一級建築士の佐藤賢志による授業が行われました。

昨年7月イベント スケッチ講座を行う佐藤
7月の東京3daysダイジェスト動画

こども建築塾を開設した3つの背景

一級建築士の7割が50代以上。少子化による建築業界の人手不足

公益社団法人日本建築士会連合会発表の資料によると、一級建築士の数は37万8,337人(令和5年4月時点)、平成31年以降は横ばいで推移しています(※1)。

国土交通省が発表するデータ(建築事務所に所属する一級建築士の数)によると、50代以上が全体の約70%を占め、20代~30代に至っては全体の11%に留まっています。これらの理由から、設計事務所として事業をスタートした当社にとって未来の建築士を育てることは使命であると考えています。

※1公益社団法人 日本建築士会連合会「建築士の登録内容の確認等 閲覧・資格証明に関する内容 4.その他 一級建築士登録状況」から

●理系人材の育成が喫緊の課題。デジタルもリアルも使いこなせる大人に

日本では現在、2030年にIT人材が最大79万人不足するという試算があり、デジタル人材の育成が喫緊の課題となっています。そこで国と文科省は、理工農系の人材を育成しようと大学・大学院を拡充する支援事業を展開。これを受けて建築を学ぶことへの注目度も高くなっています。デジタルに特化した人材は増えると予想しますが、自分で「見て」「触って」「作る」というリアルな体験なくして建築に携わるのは難しいと考えています。そこで当塾では座学だけでなく、「粘土や紙で模型を作る」「身の回りのものを測る」「かんな削りや彫刻に取り組む」「野山にツリ-ハウスを設計する」など体験(リアル)を重視したカリキュラムを用意し、デジタル・リアル両方に精通した人材を育成します。

●教育事業を50年続ける会社として、「新しい学び方」を提案

当社には「類塾プラス」という教育事業部があり、勉強中心の学習塾が求められる時代からシフトしようと新たな事業を提案していました。その中で、自社所有林を持っていること、「仕事」体験を本格的に取り入れている「フリースクール」事業、そして当社の「設計」事業、それぞれの強みが生かせる事業として、こども建築塾を立ち上げました。カリキュラムには第一線で活躍する「建築のプロ」の実演はもちろん、当社の設計室で行うインターン(3年目)も組み入れています。当塾を通して「プロの現場」そして、実際の「仕事の場」を体感でき、知識を詰め込むだけではない「新しい学び」を提案します。