技術紹介

大空間を支える樹状の集成材架構

京都市立京都京北小中学校
2020年

適材適所の混構造でつくる、京北の新たな学び舎

京北小中学校は、京都市の京北地域で立ち上がった、3 つの小学校と 1 つの中学校を統合する小中一貫校プロジェクトです。急激な少子高齢化が進む本地域において、「京北はひとつ」というコンセプトをもとに、地域の活力を再生する新たな教育・交流拠点となる学び舎を目指しました。

 

 

主体構造は RC 造とし、適材適所で鉄骨造や木造を組み合わせた混構造を採用しています。地域と共にある学び場として、温かみのある空間を実現しました。

「京北はひとつ」を象徴する樹状木柱

建物中央に位置するメディアセンター(図書室)は、子どもたちと地域住民の活動の中心です。この大屋根を、6 つの地域が集結し、支え合うシンボルとして、森の立木をイメージした 6 本の樹状木柱が支持しています。

 

 

柱は湾曲集成材(E105-F300)を、背中合わせに 4 本組み合わせた部材で構成し、力強い象徴的なフレームとしました。断面サイズは、B×D=180×420~480 としており、曲線形状は、3D モデルや模型を使いながら、形態的なバランス、製造・運搬方法を考慮し決定しました。接合部には LSB 金物等を採用し、金物を露出させない納まりとしました。

 

包まれたような体育館屋根架構

体育館は、「包まれたような柔らかい空間」を目指し、RC 柱+木トラスによる大スパン架構(19m)を採用しました。

 

 

平面的に三角形トラスをアーチ状に架け、下に凸となった花びら状のパーツを取り付けています。さらに花びらの先端をタイバーで結ぶことで、木造部材量を適正化しつつ、大スパンを実現しました。タイバーは、形態的な面白さが際立つよう、花びらの頂点をリズミカルに交互に結ぶ配置に最終決定しました。花びら中央の接合部では、6本の木部材が集まるため、木部材に内蔵した鉄骨芯材から接合プレートを出す納まりとすることで、タイバーの取り付けも容易にしています。

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