本施設は、隣接する京都福知山テクノロジーセンターと連携し、福知山エリアにおいて半導体事業の開発から量産まで一体的に行うことで、新たな価値の創出と安定供給を実現するHORIBAグループの新拠点です。
本プロジェクトでは、クリーンルーム等の高度な機能性、従業員の働きやすさ、ZEB(※1)取得による環境配慮を実現しました。
1. 高清浄度と作業性を両立させた次世代クリーンルーム
半導体回路の微細化に伴い、その製造環境には、これまで以上に高い清浄度が求められています。本施設では、世界初となる「高清浄度・相流横吹き出し方式の恒温恒湿クリーンルーム(※2)」を採用しました。
これは高清浄度だけではなく、従来のクリーンルームの閉鎖的で過酷な労働環境を、本方式の採用により空間の完全な気密が不要となるため、特殊な気密ドアや前室を廃止でき、前室無しの、一般ドアや広い開口部を設けることができます。
これにより、高清浄度と作業性を両立した空間を創出しました。
2. 従業員の働きやすさに寄与する豊かなリフレッシュ空間
緻密な作業を伴う工場の仕事において、オンとオフの切り替えは非常に重要です。従業員がオフの時間にリラックスできるよう、施設内には豊かなリフレッシュ空間を計画し、働きやすさの向上、従業員の満足度にも貢献する設計となっています。
3. ZEBの達成と、クライアントの事業戦略を加速させる環境建築
外装や設備の徹底した省エネルギー化に加え、PPA(※3)を活用した大規模な太陽光パネルを屋上に設置することで、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を実現しました。さらに、大規模な太陽光発電を活かし、休日の余剰電力を使って水を電気分解し、水素へ変換・貯蔵。それを、工場稼働日に燃料電池で発電し、ピークカットとBCPに利用するシステムを構築しました。
これにより、「つくる・ためる・つかう」エネルギー循環を実現し、HORIBAグループが推進する水素関連事業の知見を深める場としても機能しています。
※1 ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル):省エネルギー化と太陽光発電等による創エネルギーにより、年間のエネルギー収支が実質ゼロとなる環境配慮型の建築物
※2 高清浄度・相流横吹き出し方式の恒温恒湿クリーンルーム: 室内の壁面から高清浄度かつ温湿度が調整された空気を面的に室内に吹きだす方式のこと
※3 PPA(Power Purchase Agreement):電力会社など太陽光発電事業者が、自前で利用者の施設へ太陽光発電設備を設置することで、利用者は初期費用ゼロ、かつ割安で電力を利用することができる仕組みのこと
事業構想、設計業務、施設運用に関することなどお気軽にお問い合わせください。
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