2022年05月竣工

京都市上下水道局総合庁舎

  • 所在地 京都府 京都市
  • 竣工 2022年05月
  • 構造S造
計画地は、京都市南部のらくなん進都の「顔」となるエリアで、地域に開かれた約120mのワイドフロンテージを有する敷地です。伸びやかな水平基調の一棟デザインで「地域とつながり、支え続ける拠点」を表現し、周辺の緑道と連続した「地域に開かれた外構広場」をつくることで、らくなん進都が目指す都市づくりを先導することを目指しました。 また、京都の産業復興を先導した「琵琶湖疏水事業」をはじめとした、京都に色濃く残る地域自治の精神を伝承することや、迅速な復旧対応が行える災害拠点として、市民生活への安心・安全を実現する建物を目指しました。 「京都の水と都市を守り続ける拠点」を設計コンセプトとして、以下の4点を実現しました。 ①生産性・快適性の高い庁舎 ・動線を最短化するフロア配置とワンルームオフィスにより、上下水道事業の業務を高度化。 ②安全・安心を提供する庁舎 ・AMIDA構法によりコストを上げずに耐震性能Ⅱ類以上の重要度係数1.3を満たす「安心・安全な建物」で防災力を強化。 ・高圧引き込みの本予備2回線受電、200tの耐震貯水槽の設置により、市民のライフラインを止めない。 ③LCCを縮減する環境配慮庁舎 ・高い省エネ性能でCASBEE・Sランク、ZEB Orientedを取得した「環境配慮庁舎」を実現。 ④サスティナブルな庁舎 ・建物中央に設備ルートの将来更新スペースと縦動線を集約し、将来の事業再編にも柔軟に対応できる庁舎。