東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター

  • 所在地 宮城県 牡鹿郡女川町
  • 竣工 2014年09月
  • 構造RC
東日本大震災で全壊した研究施設の再建事業。女川地域の復興先導プロジェクトとして「東北の自然環境と共生する最先端の研究施設」をコンセプトに、復興のシンボルに相応しい建物を目指した。外観は地域の生業・相互扶助の精神を表す漁網をモチーフに、津波の衝撃を和らげる役目を果たす有機的な楕円形とした。1階はピロティ構造で津波の際の荷重を受け流し、2,3階を海洋研究の拠点、4,5階を居住施設とすることで居住者の安全を確保した。また建物全体は津波荷重に耐える構造強度を有し、津波避難ビルとしての役割も担う。